ふれーゆ裏たぬきのトリック仕掛釣り日記

横浜港奥の『昼間は釣れないふれーゆ裏』での夕まずめ釣りをメインに1年中、アジ嬢を追いかけまわしております。

1970年のメタンガスの鶴見川&異臭の横浜港^ ^(竿休め20211109)

会いたい(足いたい^ ^)

歌: 沢田知可子 作詞: 沢ちひろ 作曲:財津和夫

つばさ橋が見える釣り場で たぬきは竿並べて、何も釣れずに過ごした 〜

小さいアジとコノシロそしてたぬきはぶっ込みでアカエイとらえた

朝まずめになっても竿が揺れず笑ったね「サカナがいないよ」と

半分笑って、半分真顔で あ、き、ら、めた〜低い雲を広げた秋の夜〜、右足夢のように 膝が落ちてしまったの

※今週も裏へ行くって〜、いっぱいアナゴも釣るって〜、約束したじゃないっ、なのに足が動かない〜足いたい…※

うるせぇよ( *`ω´)/〜>* ))))><毎日、炎症止め治療薬を飲み、歩けるまでに回復。階段は辛いし、まだ負荷がかかるとシクっとするので不完全状態です。

脚が痛くて釣りに行けないので、昔〜、昔の猫ザルさん納得の^ ^鶴見川横浜市の話でも備忘録に書いておきましょう。

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昭和45年(1970年)当時は大阪万国博覧会が開催されて、アメリカ館では「月の石」や、アポロ月面着陸艇が展示。

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ソビエト連邦館(今はロシア)ではソユーズロケットやらが展示。電々公社(今はNTT)では携帯電話が展示されるなど、当時、小学生だった、たぬき親父も大興奮。

大阪連れてけ!と親にねだりまくったものの、叶わずTV📺&ガイドブックで、我慢をして夢を膨らませた時代。

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その頃に住んでいた場所は、東横線大倉山駅の外れで鶴見川土手下の戸建て。土手の高さと二階の部屋がツライチ

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因みに当時の大倉山駅はこんな感じ。大倉山商店街はまばらで、狭い道の左右にはドブ。上には木で出来たドブ板^ ^

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大倉山と言う名前は、東洋大学創始者大倉邦彦の名前から取ったとか。大倉山の山の上に旧精神文化研究所(現在は横浜市に寄贈されて、大倉山記念館)があります。

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隣接する大倉山公園は一面、梅林が広がり、昔は一角に天然スケートリンクもあったそうです。毎年、梅が咲く2月には梅まつりが開催され屋台や、撮影会、見世物小屋も出て賑やかでした。

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駅前から鶴見川方向に10分も歩くと、道の左右はハス沼か田んぼ又は池。昼間からカエル🐸ゲコゲコ。

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夜はウシガエルの大騒音。狙う青大将&シマヘビが闊歩^ ^今は埋め立てられて住宅街&マンションが立ち並んでいます。

窓からは鶴見川の川面が見える環境でした。今は川側はウォーターフロントとか、河原でバーベキュー&運動とか出来るから人気があるのかも?知れません。

しかし、たぬき親父が少年時の鶴見川は、この頃には、異臭を放つドブ川。河川に面した中小工場廃液、住宅街の汚水が流れ込む川。

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もちろん、初めから汚い川では無く、たぬき親父が通学した明治時代開校の小学校校歌には、「若鮎登る鶴見川、希望の虹🌈の立つほとり」と、歌われていました。

高度成長期の1940年頃から横浜市は東京のベッドタウンとして、どんどん人口が増大。しかし、横浜市はこの頃から金が無くて下水道の整備事業は遅れに遅れる有様。

CO2、温暖化糞食らえ^ ^当時の、たぬき少年の仕事は、自宅に隣接する野原でゴミ焼却用の穴掘り。詰まった下水の汚物も廃棄。

今から考えると、ゴミ集配に来ていたのか?横浜市。ド田舎の親戚が遊びに来ると「ウチの田舎さよりも、田舎だべ^ ^」と呆れ顔。

鶴見川はメタンガスぶくぶく。たまに赤、青、黄色に色も変わるけど基本はドス黒い茶色で川辺を掘ると油が滲む川。

川でサカナを釣るバカな釣り人も無くて、(実際、釣れなかった^ ^)もっぱら、近所の池や沼で釣りをしていました。

鶴見川は源流が東京都町田市北部。川の全長は、僅か42.5km程度。高度成長期に河川が汚れに汚れたの為か?鶴見川は漁協が無く、漁業権も無い川。

因みに多摩川は漁協があり、ガス橋より上流で魚釣り🎣をする為には遊漁券が必要。鶴見川は無料で釣りが出来る川🎣

現在の鶴見川は中小企業、住宅地からの汚染水は、厳しい法律整備と環境保護保全により、見違える様に浄化。

それでも、毎年の国交省調査では全国2、3位を競う汚染された川のランキングをキープしてます。だいぶ綺麗な川になった印象なんだけどな。

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さて、延々と鶴見川今昔物語をして来ましたが、ここからが本番。鶴見川が海に注ぐ場所が、我らの釣り場ふれーゆ裏です。

大黒埠頭や、つばさ橋を望む目の前の水路は、名称が京浜運河。東京田町から鶴見川河口まで元々は1本の連続した運河にする予定だったそうです。

高度成長期の鶴見川はバッチい川。コレが流れ込む京浜運河は、もはや汚いなんて言葉では表せないシロモノでした。

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大黒埠頭は埋め立て中で、ふれーゆ裏からも見える大黒大橋を渡った先は、こんな感じで、夜釣りに行くとネコサイズのドブネズミ🐀が走り回るヨコハマ・ネズミ〜ランドでした。

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たぬき少年→高校生になり、池や沼の釣りには飽きたらず海に進出。ある時、友人が東扇島沖にある堤防(川崎新堤とか新新堤とか呼んでた)がイシモチ、クロダイ、シマダイ、アジ、サバが釣れるぞ!と言うので出掛けてる事に。

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朝早く友人2名と、京急新子安駅から歩いて運河沿いにある、渡し船屋子安丸に。渡し船が停泊している運河の汚い事、臭い事^ ^

アマガエル色の運河。バッチい言いかたをすれば、青っ鼻◯の色^ ^で、待合室は運河に浮かぶ旧米軍上陸舟艇。

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このアマガエル色の運河に、ちょい投げすると、アタマにデキモノ(脳ミソ飛び出た様な)が出来たオバケハゼが釣れました。

もちろん、釣れてもバッチいので持ち帰らずに、オールリリース。京浜運河や横浜港だけじゃなくて、瀬戸内海でも同様のハゼが釣れていたらしい。

ここの親父が、渡し船を始めるに際して、米軍から格安で払下げられた舟艇を購入したんだとか。

当初は横浜港赤灯とか、あちこちの防波堤に渡したり、釣り船として活躍したらしいが、エンジンがガソリンエンジンなのと燃費が悪い為、待合室に改造したらしい。

子安→子安浜は「子安浜のシャコ」が有名で、漁獲高もあり、漁業も盛んだったが昭和40年代の高度成長期に埋め立て工事が本格化。

埋め立てで漁場が潰され、更に横浜港に流れ込む河川の汚染で漁獲高激減。当時、鶴見にあった漁協は廃業になり、昭和40年代中頃には漁業権放棄。

横浜港には漁師がおらず、漁業権が無い状態に。この頃の横浜港は、とにかく臭い。臭い臭いが充満。

この頃の横浜港を知っている同年代の横浜在住の同級生で釣りをしていない奴らからは、「えっ?たぬきは横浜港で釣りをしてるの🎣?食えないサカナを釣ってどうするの?海は汚いでしょ?」

今でもバッチい横浜港のイメージは中々、払拭出来ないようです。

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エリアで言うと横浜市鶴見区神奈川区、西区、中区、磯子区には漁協が無い状態。現在、横浜市にある漁協は金沢区だけです。

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金沢区一部、横須賀市三浦市鎌倉市平塚市小田原市は漁協があり漁業権が設定されています

今でも覚えていますが、昔の横浜港はツンと鼻をつく酸っぱい様な嫌な臭い。服にも染み付くような感じ。もちろん、現在の、ふれーゆ裏ではそんな臭いはせず、潮の匂いが^ ^

で、新堤に渡り釣りをすると、確かに釣れます。シイラも釣れましたし、アジ、サバ、クロダイ、イシモチも釣れました。

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しかし、新堤沖には現在では見る事が出来ない、はしけが。船がはしけ船と言う動力が無い運搬船を牽引。

え?今でもあるよ!→しかし、このはしけ船は、現在では死語になっている、汚穢船(おわいふねと読みます^ ^)

何を運搬しているかと言うと、水洗トイレが一般化していないこの時代は、住宅地を回り、バキュームカーで汚物を回収。

で、あろうことか?はしけ船に乗せて横浜港沖に汚物を廃棄していたのでありました。鶴見川でもコレラ菌騒ぎがあった昔々のお話^ ^

川崎新堤防ですが、今も横浜山下町辺りから予約制ですが、渡し船が出ています。

因みに子安丸の親父には跡取りが無く、渡し船屋は廃業してしまいました。

あまりにも汚染が酷い横浜港。本牧ふ頭、ベイブリッジ山下公園大黒埠頭、末吉一帯には漁業が成り立たず漁業権が無い海。

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しかし、年々、鶴見川は企業、行政の働きで清流には?程遠いものの、嫌な臭いや、釣れていた脳ミソ腫瘍があるお化けハゼ👻も、

昔のお話^ ^

そのおかげで、タコ、イカカニ🦀も釣り放題。(腕が無いと釣れ無いけど)釣り禁止場所以外ならば、咎められる事もありません。

タコ🐙イカ🦑は漁業権が設定されている海で釣ると違法行為。場所により貝を砂浜で採取しても漁師にバチこりされます^ ^

横浜港と言っても大黒埠頭は、原則、大黒海釣り公園や緑地以外は釣り禁止🎣(落水や隣接する倉庫の盗難防止措置)

山下埠頭、本牧ふ頭、磯子埠頭も一部を除いて、釣り施設以外は同じ理由で釣り禁止。横浜市は釣りをする場所が以外に少ない。

これからも末永く、横浜港湾奥でも、タチウオ、シリヤケイカ、マダコが釣れ続ける環境がキープされると良いですね。

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本牧ふ頭完成時には横浜港に面した一部の緑地帯が海釣りが出来る場所として解放されるとか。

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本牧海釣り施設が埋立地に囲まれてしまう代わりの救済措置かな。これが完成すれば、「昼間は釣れ無いふれーゆ裏」もガラガラの釣り場になるかもね?

今から楽しみな、ふれーゆ裏たぬきです。もちろん、新本牧ふ頭完成時には行きます。