太平洋戦争中の1941年製造開始。1943年配備開始された日本海軍採用の艦上爆撃機で、
命名は彗星。(米国コードネームはJudy)
この飛行機が搭載していたエンジンは、なんと(@_@;)!!当時のドイツ・おベンツとライセンス契約したDB601A、G水冷エンジン。
DB601A、GエンジンはメッサーシュミットBF109に搭載されたエンジン。日本海軍は
こちらのエンジン供与を受けて、愛知航空機(現在、日産傘下の愛知自動車工業)にライセンス製造を依頼。このエンジンを搭載した、
航空機が艦上爆撃機彗星。
陸軍も、おベンツとライセンス契約。ライセンス製造を依頼したのは川崎重工業。こちらのエンジンを搭載した航空機が、3式戦闘機
飛燕。
前置きが長くなりました。この愛知航空機製造の艦上爆撃機彗星は現存機1機のみ。東京・九段下の靖国神社遊就館に中部太平洋西カロリン諸島のジャングルで発見、回収。
復元されて、機体、エンジンを別々に展示しているとの事。レシプロエンジン・オタクの
₍ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ₎としては、いつか、見に行こう!と
思いながら行けず終い。

11/15(土)予定が空いたので、最寄駅から電車🚃𓈒𓂂𓏸に乗り、渋谷駅から半蔵門線で九段下駅下車。朝マックで腹ごしらえ。


さっさと靖国神社に。大鳥居をくぐって参道に入るとイチョウが半分ほど紅葉。遠く中央に見えるのは大村益次郎の銅像。

横断歩道を渡ると靖国神社本殿が見えてきます。左側には公衆トイレ、駐車場と土産物売場。右側はレストラン。


お参りをして、左手奥にある遊就館に移動。エントランス正面中央には、零式艦上戦闘機52型がお出迎え。52型は後期型。


開戦当初、無敵と呼ばれた初期型は21型。航空母艦艦載機なので両翼端は折り畳み式。徹底した軽量化で最高速度534km。


栄エンジンは中島飛行機製。機体は三菱重工製だけど中島飛行機でフル製造した機体もあったとか。


入場券を購入して館内。1階の大展示室屋根から吊るされているのは、有人噴式弾道弾(有人誘導ミサイル)の桜花。
機首に1.2トン爆弾搭載。推進は固形燃料搭載ロケット推進機×3搭載。一基あたり着火して稼働時間約9秒。
重爆撃機に吊り下げて発進。敵艦目視発見で
搭乗して切離し。ロケット推進で加速。45度突入時、時速983km。

米国海軍驚愕!((゜Д゜;)))で、コードネームはBAKA BOMB!自殺攻撃をする愚か者!と命名。重爆撃機から切り離されたが最後、
米国海軍艦船、航空機はお手上げ。
切り離す前に重爆撃機ごと迎撃粉砕を徹底して対応。この兵器を嫌悪したものの、人間という最高性能の制御、誘導装置を備えた、潜在的に最も脅威となる対艦攻撃兵器と評価。


まぁ、とんでもない殺戮兵器。その下に、展示されているのが、本日のお目当ての艦上攻撃機彗星。

強力なアツタ水冷エンジン搭載で艦上攻撃機としては小さくてコンパクトな機体。機体前にアツタ水冷エンジンが展示されてました。

このエンジンは1943年?製造。当時の金持ち&先進国アメリカの海軍ですら、水冷式エンジン搭載の攻撃機は不採用。
理由は簡単。航空機は空を飛んで、飛行時に前方から空気を取り込んでエンジンを冷やす空冷式で事が足りるから。
エンジンも機械。同じ性能ならば、構造が簡単且つ、部品点数が少なく整備性が良い方が
水冷エンジン搭載機メリットは、冷却効率に優れていて安定した性能を確保出来る点。機種を絞り込み空力抵抗を減少させて前方視界を良好化に貢献。

てなわけで、世にも珍しい水冷エンジン搭載の艦上攻撃機が爆誕。が、おベンツDBエンジンは当時の発動機技術集大成のシロモノ。

このエンジンはヘッドバルブ、シリンダーが
下に来る、倒立型でさらにV型12気筒エンジンで排気量33,922cc、乾燥重量610kg。

このエンジンを搭載した、ドイツ空軍戦闘機メッサーシュミットBF109最高速度は630-655km。
中島飛行機製栄エンジンは14気筒。排気量は
27,860cc、乾燥重量530kg。
このエンジンを搭載した零戦21型艦上戦闘機の最高速度は533.4km。当時の海軍は、大排気量エンジンを切望してDB601を採用。
が、おベンツエンジンは複雑怪奇。当時の新技術をこれでもか!とブチ込んだ、戦前ドイツの集大成エンジン。
この当時で倒立型V型水冷エンジンなんて、スゴすぎるぜ!おベンツ。航空燃料は直噴方式。オイルはドライサンプ潤滑システム。

しかも1気筒あたり2プラグのデュアルスパーク。流体継手、エンジン内部にニッケル金属多用してたり。
シリンダーブロックとヘッドブロックは液体パッキン。水冷配管も同様。戦前日本には、
このような技術は後進国。


現物エンジンのシリンダーヘッド、ブロックの継ぎ目は何にも挟まって無い様子。これじゃあ、エンジンオイルは漏れるだろうし、最悪は冷却水にオイルが混ざるかも。

エンジン後方には、大きなスーパーチャージャーのユニットがくっついていました。コレが戦前に設計、製造された日本のエンジンなのが凄い。
日本は芸術的な?機械的な焼き嵌めやら精密加工での締まり嵌め。平面は鏡面仕上げ。でも、エンジンは異なる金属の複合体。
熱が加われば、当然、熱膨張違いでオイル漏れ。DBエンジンはドライサンプ方式だから、オイルクーラーへの配管やらからも、当然、オイル漏れ。
コレに水冷式だから、冷却配管やらラジエターまで加わるから大変。海軍の彗星、陸軍の飛燕も基本性能は良くても、複雑怪奇な水冷V型12気筒エンジンは製造生産は停滞。
エンジン生産が間に合わず、エンジンが無い機体が陸海軍ともゴロゴロ。陸軍は空冷エンジン金星星型14気筒を乗せて改装。

皮肉な事にメンテナンスも良好で、安定した高性能を発揮。名称は五式戦闘機。相手が米軍の世界最高水冷エンジン搭載戦闘機P51ムスタングと互角に戦えたから陸軍は狂喜。

海軍も、同じエンジンを彗星に装着。こちらは、彗星32型と命名。同じく故障が無く、燃料とオイルさえ入れれば、いつでも飛べると高評価。
水冷エンジン搭載機は、やっと配属されても、整備が困難で稼働率は最低。腕利き整備兵を要する部隊でのみ、活躍する程度。
本場ドイツも終戦間際は製造工程のエンジニアや熟練工が出征。整備が行き届かずに稼働率激減したとか。生産加工、組立精度低下で
性能も劣化。
これらの技術は戦後の自動車、バイクエンジンに転用。ドイツエンジンが高性能は相変わらずだけど、日本も同様に高性能エンジンを生み出して君臨。平和が一番です。


同じ場所には人間魚雷回天(魚雷の爆薬搭載部と推進部をぶった切りして、操縦室を増設した狂気のシロモノ)やら、97式中戦車も展示してありました。


57mm砲搭載。7.7mm機銃2丁。時速38km、総重量15tで当時の中戦車。因みに、日本の戦車が海外から見た場合、軽戦車なのには事情が。


何か、当時の輸送船積載能力では35tまでしか、積込み&積載が出来なかったんだとか。船数も少なく、戦時増産で粗悪な為に「雑木林」と呼ばれた輸送船を造船したものの、最後まで数足らず。


これは、タンカーも同様。他に特攻兵器として、ベニヤ製モーターボート(船首に信管+250kg爆弾)を製造。良くもまぁ、次から次へと。

海軍名称は震洋。陸軍はマルレ挺。沖縄戦で利用。即、沖に停泊する米軍艦隊は、艦船の周りにイカダを浮かべて対策。

極めつけは、潜水服を着込み、砂浜沖にしゃがみこみ待機。米軍上陸舟艇が真上に来た際に、竹槍の先に付けた爆薬をぶつけて炸裂。
米軍上陸舟艇を撃沈する算段。何か茅ヶ崎で訓練に励んでいたらしい。コレ、無理でしょうよ。命名は伏龍。
二度と国同士のいざこざに対して、武力を持ち込んで解決を計ることが無いようにしていただきたいモンです。英霊に合掌🙏

靖国神社を出て、千鳥ヶ淵で休憩。ここは、桜が咲く頃には都内有数の名称。日本武道館もすぐそば。

掘割にはカモがウロチョロ。盛んに水中に潜っているから、何か食べ物があるんだろうなぁ~。旧軍人会館で、戦後はレストラン、結婚式場に利用されていた九段会館も近く。



東日本大震災で天井が崩落。休業していましたが、2022年に復活。全面の建物を残して、残りの敷地には17階建てのオフィスビルとなっていました。

夕方前に神保町駅方面に移動。夕食は、白山通りにある焼きそば屋みかさに。店で生麺打ちした平麺を利用。
こちらは、結構な有名店で、いつ行っても店前には人が並んでいます。店は横長で、カウンター席のみ。

入口にある自販機で食券購入。メニューは、塩焼きそばorソース焼きそば。海鮮入り無しを選択。食券を渡すと、普通盛りか?大盛りか?を店員が聞いてきます。

こちらが普通盛り。カウンターには味変ように、天かす、紅生姜、カラシマヨネーズが置かれています。

あっさりと完食。ここいら辺りは、古本街なので、ぶらぶら(~'ω' )~するには、最高(*`ω´)bの場所。
あちこち立寄りしてから神保町駅。電車に乗り込み🚃𓈒𓂂𓏸渋谷駅乗り換えで横浜に帰宅しました。