ふれーゆ裏たぬきのトリック仕掛釣り日記

横浜港奥の『昼間は釣れないふれーゆ裏』での夕まずめ釣りをメインに1年中、アジ嬢を追いかけまわしております。

講談、落語三昧の有給休暇^ ^後編(竿休め20220628)

大手町で昼メシを食べて上野に移動。上野広小路亭で講談を満喫した後、上野駅から地下鉄銀座線で田原町に移動。

徒歩で約10分。浅草演芸ホール前に到着しました。まだ、昼の部が開演中なので、近くにあるマックに入り暑さ凌ぎ。

たぬき親父は、若い頃より凝りだすと、飽きるまで追求するタイプ。今年は、ふれーゆ裏の状態が悪くてアジ廻らず。

しかも、高温多湿で下がアスファルトのふれーゆ裏は、昼間は灼熱地獄。夕方から入っても暑いし、しかも釣れない。

釣れぬなら釣れるまで、たぬきろう、裏たぬきを決め込んで、冷房が効いている寄席通いも、コレはこれで、中々、良いものです。

前編では講談についてのウンチクをダラダラと記述しましたが、後半は落語のウンチクをダラダラと記述しましょう。

講談はナレーション、落語は会話と表現の仕方が異なります。どちらが人気か?と言えば圧倒的に落語の方が人気があります。

落語も協会がひとつでは無く複数に分かれています。東京に4団体で、落語協会落語芸術協会、5代目円楽一門会立川流

大阪は1団体で、名称は上方落語協会。併せて、全国で5団体。落語家の総数は約800名が活躍中。

元々、東京は1団体で名称は落語協会。運営方針(昇進制度、制度改革等)を巡って対立した結果、4団体に分裂。

分裂後も落語協会は大きな団体。定席も、上野鈴本演芸場浅草演芸ホール新宿末廣亭池袋演芸場などを持っています。

1966年から放送している、日テレの長寿番組笑点メンバーに、林家木久扇師匠、林家たい平師匠が出演しています。

落語芸術協会は会長は春風亭昇太。ベテラン勢と若手落語家のバランスも良く、年功序列も意識しつつ、力があればら引っ張り上げる、昇級審査も取り入れています。

笑点には、司会の春風亭昇太師匠、三遊亭小遊三師匠、桂宮治師匠の3名が出演。

5代目円楽一門会は名人5代目円楽が立上げた団体。現在は6代目円楽師匠が後継者として運営。

自前の寄席若竹を運営していましたが、閉鎖して、現在は定席が無い団体。(実質的にお江戸両国亭で毎月1〜15日で興行を実施中)

円楽師匠は、落語芸術協会にも客員としても、参加している噺家さん。(でも、他の一門は参加していません。)笑点には、円楽師匠、好楽師匠が、参加しています。

1番ユニークな運営方針で知られたのは、亡き立川談志師匠が立上げた、立川流で、創始者の談志は家元制度を導入。

弟子は、家元である師匠に上納金を支払う制度。売れてない弟子の落語家は上納金が払えず廃業。(現在、上納金制度は廃止)

立川志の輔立川談春立川志らく立川談四楼、立川左団次ら大看板の落語家を擁しているものの、寄席の定席が無く場所借りして運営。

現在は分裂状態ではあるものの、時は流れて分裂時のメンバーも少なくなり、わだかまりも解消傾向。

交流が進み、寄席以外の興行では協会にとらわれずに興行が開催されるなど良い傾向にあるようです。

さてと、浅草演芸ホールの昼の部がはねて、夜の部開演15分前。MACを出て浅草演芸ホール前に行くと入場待ちの列が。

最後尾に並び、1階の前から3列目、右手側に席を取る事が出来ました。平日夕方にもかかわらず入場者がひっきりなし。

16:40開園時には座席数9割が埋まる盛況振りでした。最初は桂伸治師匠の弟子で二ツ目の桂伸べえ。

夜の部主任、トリは桂伸衛門師匠の為か、伸衛門師匠の桂伸治師匠や弟子の伸べえが出演。

桂伸治師匠の父親、柳家蝠丸師匠も出演しています。落語家は結構、親子2代で噺家になっている事が多いようです。

落語は講談と異なり軽いネタが多いので、構えなくても入って来るけど、あまり、印象に残らない物は直ぐに忘れちゃう。

伸べえの後はカントリーズ。漫才協会落語芸術協会に所属する漫才コンビ。次が春風亭昇太師匠の弟子、春風亭昇々師匠。

次の出番が昔々亭A太郎師匠。春風亭昇々、昔々亭A太郎、トリの桂伸衛門、中入り後に登場の講談師神田伯山先生は、落語芸術協会の若手ユニット成金のメンバー。

2013年、二ツ目時代に結成したメンバーで、柳亭小痴楽、神田松之丞(伯山)、昔昔A太郎、滝川鯉八、桂伸衛門、三遊亭少笑、春風亭昇々、笑福亭羽光桂宮治、春風亭柳雀、春風亭昇也の11名。

現在は全員が真打ちに昇進済みで、次世代の講談会&落語会を担う新星揃い。

二ツ目時代から売れっ子揃いで、神田伯山先生はTV、ラジオにレギュラー番組を持ち、独演会は常に満員。予約を取るのもひと苦労する売れっ子。

桂宮治師匠は化粧品セールスから落語家に転身した変わり種。トップセールスで年収1000諭吉を結婚と同時に投げ捨てて、桂伸治師匠に弟子入り。

二ツ目時代から売れっ子になり、真打ち昇進後に日テレ落語長寿番組笑点のレギュラーに大抜擢。

トリを飾るのは、桂伸衛門師匠は、春雨や雷蔵師匠から桂伸治師匠に移籍。師匠変えした異色の落語家。

柳亭小痴楽師匠は元々、落語家柳亭痴楽の息子。遅刻グセが原因で、師匠桂文治に破門された。

その後、柳亭楽輔師匠門下となり、真打ちに昇進。生真面目で憎めない性格で前師匠の桂文治との関係も良好とか。

今回、昔昔亭A太郎師匠も出ていましたが、戦前の2枚目俳優の様な立ち姿。TVで法律事務所のCMにも、出演中。

気取らず自然体で観客を引き込み、笑わせる名人。ここに個性がある人達。講談師の神田伯山の出番前になると満員御礼。

寄席の持ち時間は講談には少な過ぎるので、長いネタは出来ない制約が。今回の読み物は大岡政談の「三方一両損

大工の吉五郎が落とした財布を拾った、左官の金太郎が自宅まで届けたが、財布と紙入れを受取り、中身の3両は受取らない。

出て行ったカネはお前の物と意地を張り、返す返さないで喧嘩に。双方の大家も巻き込んでの騒動に発展。奉行所に届け出る。

南町奉行所大岡越前守忠輔は、双方の言い分を聞き、懐から1両を出して4両とし、双方に分け与える。

大岡越前守忠輔も、吉五郎も金太郎も「三方一両損」で丸くおさめると言う話。まぁ、こんな話があるものか!は、さておき、江戸っ子気質を題材にした読物。

講談師の神田伯山が高座から楽屋に引っ込むと帰る人が続出。やはり、人気者なんだなぁ。

トリの桂伸衛門師匠の噺を聞いて終演。劇場の外に出て田原町駅まで歩き、地下鉄銀座線で神田駅、京浜東北線で横浜経由で帰宅しました。

さてと、7/1(金)はテレワ終了後に、ふれーゆ裏に出撃。夕まずめから深夜、朝まずめ勝負でアジ嬢迎撃に行って来ます。