ふれーゆ裏たぬきのトリック仕掛釣り日記

横浜港奥の『昼間は釣れないふれーゆ裏』での夕まずめ釣りをメインに1年中、アジ嬢を追いかけまわしております。

前の晩に変な夢を見た^ ^6/6は大手町出勤(竿休め20220606)

とある都内の雑居ビル。ビルはボロビル。そのボロビルに会社の仲間と出張に来ている。

近所にある国際展示場では精密機器見本市が開催予定で会場設営に大忙し。この会社も精密機器(電車の半分くらいのサイズ)を出品する予定。(なんの機械かはわからない)

運び出しの手伝いをしていると、ズボンが油まみれに。何故か?履いているズボンは白のスラックス。

何故か?換えのズボンを持っていて履き替える。このズボンがオレンジ色のダサいニッカポッカ。

汚れたズボンは、給湯室で洗浄するものの、当然取れない。仕方ないから、持参してクリーニングに出す事に。

エレベーターに乗ろうとすると閉まってしまう。ボタンを押すと、エレベーターは下に動くのでは無くて、上に。

このボタン形状がいい加減。上だか、下だか?全然からない。

男女数人が来て、笑いながら教えてくれたところによると、乗車時に外から操作されるとそれが優先されるらしい。

なんじゃそれ?しばらくして、エレベーターが到着したので乗り込み。

これが、とんでもないオンボロのエレベーター。屋根の角が壊れていて空が見えるし、草が生えてるのも見える。

下にガタガタ揺れてスイッと降りていき、停止からの、なぜか?電車みたいに水平移動。

何故かエレベーター内に窓がある。すると街中を吊られたまま、ケーブルカー🚠みたいに移動。

駅近くの公園では、子供が沢山、遊んでいる所が見える。その公園上空20mぐらいの高さで停止。

公園でたむろしている、爺さん連中がやって来て、ワイワイ、ガヤガヤ。エレベーター屋根にワイヤーを数本接続。

そして、ゆっくり降ろしてから、ドアが開くところで目が覚めました。

なんか、もう、疲れてるし。油は臭いやら、機械の音はするし、天然色だし、触感もあるし。なんじゃこりゃ??

どうせ夢を見るなら、もっと良い夢を見させてほしいモンだ。尺アジ釣り放題🎣とか、宝クジ当たり放題とか。

そんな訳で、貧果炸裂の、ふれーゆ裏釣行翌日は、大手町出勤。午前中はテレワークスタートで途中で切り上げて午後イチ出勤。

今日の昼食は、東京駅構内の「まい泉」。自販機でカツカレーの食券を購入してカウンター席に。

此方がカツカレー。具材が無くシンプルなカレーだけど、これはコレで美味しい。カツはまい泉だから、それなりに美味い。

会社に出勤して業務をこなして、17:30に退社。一部、終了しない業務があり、再度、水曜日に来る事にしました。

外に出ると雨模様。お江戸日本橋亭寄席がある日本橋亭方向にテクテク。なんか、落語を聞き出すと根が凝り性で寄席通い復活^ ^

会社から徒歩10分に寄席があると言うのも災いしてます。川柳に「講談を聞くとためになる、落語を聞くとダメになる」みたいなのがあるけど、話し方や間の取り方はためになるので、スピーチやプレゼンにイマイチ自信が無い人は良いかもね。

そういう、たぬき親父は?まあ、もう、年金生活目前の、たぬきは欲もなく、厚顔無恥だし純粋に話術を楽しんでます。

お江戸日本橋亭前に到着すると、開演前の行列が出来ていました。今日の興行は、11代目桂文治師匠が開催する、さなぎの会。

若手落語家二ツ目で構成する、さなぎの会を主催。開催費用を負担して、若手落語家を支援しよう!と言う主旨。

人気の文治師匠が出る!となれば、ご贔屓筋が集まり、お江戸日本橋亭は満員御礼になるから、若手落語家には励みにも収入源にもなるし、顔も売れるといった具合。

落語家になるには、好きな師匠に頼み込んで弟子入りして、前座見習いから前座になり、立て前座と大体4〜5年修行が必要。

この師匠選びも重要。鳴かず飛ばずの師匠に弟子入りしても、中々、厳しい。本人の実力次第ではあるけれど。

この間の収入源は寄席の雑用係やら師匠独演会やら、TV、ラジオに出演する、師匠のカバン持ちやらの報酬だけ。

寄席は365日開催で日給千円。後は師匠からの小遣いとか、年始ご祝儀とか、もう、薄給状態を満喫。

晴れて2ツ目に昇進すると、紋付袴を着る事が許されて、営業活動も解禁。近頃の世の常で、SNSもOK。

あとは芸事を磨いて、あらゆるチャンス、営業をモノにして飛び抜ける事が重要。運もコネも実力のうちと言う世界。

二ツ目から約10年経過して所属する協会(落語協会落語芸術協会円楽一門会立川流)の承認が得られると晴れて真打ち。

この辺りは出世魚と🐟一緒。(一緒にするな!)しかし、二つ目の営業努力、活動が身を結び、ご贔屓筋も少ないと襲名披露も結構、悲惨なのは、世の常。

ワカシ>イナダ>ワラサ>ブリなら良いけど、シンコ>コハダ>コノシロなら逆出世魚🐟状態に。

やはり、人気商売なので、人気がなければ、独演会を開催しても寄席の入りは半数埋まれば御の字状態。当然、収入も低い。

この辺りは役者さんと大差無い、シビアな業界。それでも、落語家は全国で800人ぐらいはいるらしい。(上方落語を除く)

前置きが長くなりました。行列に並び、18:30に一番太鼓が鳴り始めて、開催受付開始。お江戸日本橋亭は、小さなハコで70〜100席程度で満席。

本日は受付早々に、満席、立見が出る満員御礼の状態になりました。たぬき親父は前列から3番目の中央右側席をゲット。

本日は、春風亭柳若改め柳雀(りゅうじゃく)が真打ちに昇進したので、さなぎの会を卒業。

代わりに新メンバーに師匠がTV人気番組笑点司会者の春風亭昇太一門の二つ目昇市が新たに加入。

今日は柳雀真打ち披露、卒業、新メンバー加入披露興行も含めてプログラムされている豪華版。

開演の幕が上がり、開催者で人気者の桂文治師匠が登場して本日の卒業、新メンバー加入のいきさつ等を説明。拍手喝采👏

この後に前座を務めるのは前座の桂空次。満員の客席で緊張気味。一席は前座噺で有名な「たらちね」。

あらすじは長屋住まいの大工八五郎に大家が縁談。婚姻を持ちかけた相手が厳格な家系で育ち武家奉公の出戻り。

言葉が丁寧すぎて何を言っているのか?わからない。べらんめい口調の八五郎との、掛け合い落語。

前座が終わると文治師匠が登場して、短いネタを披露。次に新メンバー春風亭昇市が登場して一席、「辰巳の辻占」。

辰巳の岡場所通いをする伊之助。通う金が足らなくなり、叔父に金の無心に伺ったが、その、お玉と言う女が本当にお前を好いているか、試してみろと知恵をつけられる。

お玉の元に行き、一緒に大川に飛び込んで心中してくれと持ちかける。商売で伊之助と接しているだけの、お玉は一計を案じる。

橋の上で離れて飛び込もうと、お玉が提案して、早く伊之助に飛び込めとせかす。が、中々、伊之助は飛び込まない。

痺れを切らした、お玉は大きな石を身代わりにドボン。お玉が大川に飛び込んだ!と勘違いした、伊之助は大慌て。

しかし、死ぬ勇気も無い。此方も傍の大石を拾って川にドボン。お玉はせいせいして、茶屋に。伊之助も羽織を茶屋に忘れた事に気がついて取りに。

店前でお玉とバッタリ。お玉は、「あら?伊之助さん、久しぶり」「な、なにが、久しぶりだ」「嫌だね、娑婆であったきりじゃないかぇ」がオチ。

次が、二ツ目の雷門音助で「両泥」。新米の泥棒が夜の往来で古参の泥棒と鉢合わせ。

泥棒同士、忽ち意気投合。盗品処分方法を聞き換え金。お礼にと新人泥棒は自宅で酒🍶サカナでもと古参の泥棒を招待。

所が家に着くと金目の物は盗られていて、もぬけの殻。古参の泥棒「ありゃ?ここは昼間に空き巣に入った家じゃねぇか?」

激怒した新人泥棒を慰めて、今度は古参泥棒が自分の家に招待。ところが此方の家も金目の物が無くて、すっからかん。

若手の泥棒「あにさん、すまねぇ。ここはさっき俺が空き巣に入った家だ」がオチと言う落語噺。

一旦、幕が降りて、柳雀真打ち襲名披露&さなぎの会卒業、新メンバー昇市加入披露。

右側から司会進行の桂鷹次師匠。で、二ツ目雷門音助、真打ち昇進の桂柳雀、新メンバー二つ目春風亭昇市、桂文治師匠の順。

襲名披露口上も終わり、三本締めで締めて、幕が降りて、中入り。幕が上がり、桂鷹治師匠が登場。

演目は新作落語の「写真の敵討ち」。芸者と馴染んで、稼いだカネを湯水の様に貢いでいた進次郎。

叔父に諭されて騙されたと気が付き、女を殺して自分も死ぬと騒ぎ出す。叔父は中国の故事を話します。

昔、晋国の智伯が趙襄子に殺され、その家来の予譲が、主人の仇を討とうとして捕らえられた。

趙襄子は許したが、予譲は顔に漆を塗りたくり、激痛に耐えて人相を変え、顔に炭を塗って乞食の姿になって橋の下。

趙襄子を待ち伏せしますが、趙襄子の乗った馬が橋の前で動かなくなり、予譲は、家来達に捕らえられます。

「士はおのれを知る者のために死す」と言う予譲に感心した趙襄子は、討たれてやりたいが、今自分が死ねば世が乱れる。これを自分と思って怨みを晴らせ!と着物の片袖を与えます。

予譲が剣でそれを貫くとたらたらと血が流れ、人の一心とは恐ろしいと趙襄子は衝撃を受けて三年経たないうちに死んだという。

その女からもらったものを突くなり、切るなりして鬱憤を晴らせと言われた信次郎、持っていた女の写真を突きます。

すると、写真から血がタラタラ。恨みというものは恐ろしいモンだと叔父が関心していると、指を切ってしまったと言う進次郎。

トリは新真打ちの桂柳雀。演目は有名、王道の「死神」。桂柳雀は大手IT企業リーマンから37歳で弟子入りした方。

近頃の落語家は大卒や社会人経験をした人が落語家に転身するケースが目立って来ているようです。

さすがに喋りや、間の取り方は美味い。死神は、どうしょもない甲斐性無しが死に方を考えて街をうろついていると死神に遭遇。

医者になる事を勧められて、コツを伝授。人には、どうにも出来ない寿命があり、往診して枕元に死神が座っていると助からない。

足元に死神がいるならば、呪文を唱えると消え去って病も消える。この呪文を死神から授かり医者の看板を掲げると大繁盛。

当然、根がどうしょもないので、金を稼ぐと医者はそっちのけで、道楽三昧で元の一文無しに。

で、医者再開。ところが行く先々で死神は枕元にいるから無駄足に。で、ある大店の旦那が病で危篤状態の所に呼ばれて懇願。

千両を報奨金に積まれて一計。腕っ節が強い雇い人を集めて貰い一晩中、病人側に待機。

昼近くになり、死神がウトウトした時を見計らって、それ!今だ!と掛け声をかけると、雇い人は布団の四隅を掴んでクルリと180度回転させる。

死神は枕元に居たのが足元に。そこで呪文を唱えると死神は消滅。病人は全快になり、腹が減ったと立ち上がる始末。

見事、千両をせしめた所に死神が登場。有無を言わせず、連れていかれた所が地底の果ての世界で数万、数千万本のロウソクの火が揺れている世界。

不義理を働いた事で、自分の寿命と大店の旦那のロウソクを交換してしまった事を聞いて驚愕。

死神に頼み込み、燃えさしのロウソク(寿命が残っているのに自殺した者のロウソクとか)を渡されて、火を移そうとするが、手が震えて焦ってしまい、火が消えてしまうと言う、オチ。

他にサゲとして、実は同じ不義理を働いた者が死神の新たなメンバーになると言う、ものもあり、今回のネタはこっちらでした。

死神役の語り口も上手くて、表情の作りも上手い。硬さも無くて、自然に演技が出来ている、良い噺家さんです。

これで本日は終了。柳雀師匠は、外まで出て来て観客を見送りしてくれました。雨☔️も上がり、日本橋近くの立ち食い蕎麦で、たぬきならぬ、キツネ蕎麦を食べて家路に着きましたとさ。